作品紹介
まちの縁側「ぽたび」(Re)
まちの縁側「ぽたび」(Re)
まちの縁側「ぽたび」(Re)は、愛知県東栄町(北設楽郡)の店舗リノベーションです(2024年竣工)。元はJA、その後は薬局として使われていた空き建物を、東栄町観光協会の拠点へと転用しました。
立地は、東栄町でもっとも交通量の多い交差点の角。観光客だけでなく地域住民が日常的に立ち寄れる「まちの縁側」のような場所をつくることが求められました。ドーナツ販売やレンタサイクル(ポタリング)といった観光協会のソフト事業と連動し、飲食と事務所を兼ねた用途構成にまとめています。
設計では当初から、天井の既存仕上げ材を取り除いて梁(針)を露出させることを提案しました。大家の同意を得て実施し、天井高が上がって開放的な空間が生まれました。仕上げには漆喰とペンキを用いています。
このプロジェクトの特徴は、地域を巻き込んだ参加型の進め方です。解体の段階から観光協会スタッフ自身が作業に加わり、東栄町の住民も手伝いに訪れました。さらに、ペンキ塗りと漆喰塗りのワークショップを開催。参加者を2班に分け、前半・後半で両方を体験できる構成にしたことで、1日で空間が生まれ変わる様子をみんなで実感できました。完成後も「ここの漆喰、自分が塗ったんだよ」という会話が生まれ、地域の愛着を育てる場になっています。